「きゅうりには栄養がない」と言われることもありますが、複数の栄養素があります。
きゅうりは夏を代表する野菜の一つですが、温室栽培されることも多く一年中手に入れやすい食材です。
せっかくならどんな栄養素があるかを知り、効率よく摂取したいですよね?
今回は、そんなきゅうりの気になる「栄養素と効能」、「新鮮で美味しいきゅうりの選び方」、「保存方法のコツ」をご紹介していきます。
【徹底比較】きゅうりに含まれる主な5つ栄養素と比較
きゅうりには「栄養がない」と度々聞くこともありますが、実は栄養素が豊富で他の野菜と比べてみても劣りません。
一方で、ギネス世界記録で「Least calorific fruit」として登録されており、カロリー(熱量)が最も低い果物として登録されています。
「カロリーが低い=栄養素が少ない」とは厳密には言えず、複数の栄養成分で成り立っています。
以下表は、きゅうりと他の野菜の栄養成分(可食部100gあたり)を比較した表です。
No | 栄養成分 | きゅうり | レタス | トマト | なすび |
1 | カリウム | 200mg | 200mg | 210mg | 220mg |
2 | マグネシウム | 15mg | 8mg | 9mg | 17mg |
3 | ビタミンK | 34μg | 29μg | 4μg | 10μg |
4 | ビタミンC | 14mg | 5mg | 15mg | 4mg |
5 | 食物繊維 | 1.1g | 1.1g | 1.0g | 2.2g |
こうして見てみると、「きゅうりに栄養がない」というわけではないですよね。
また、きゅうり100gは約1本分ですので参考にしてみて下さい。
それでは、各栄養素を具体的に見ていきましょう!
1.カリウム
カリウムは、体内にある余分なナトリウム(塩分)を排出する作用があり、主に下記の役割・働きが期待できます。
- むくみの改善
- 高血圧の予防
カリウムは、きゅうり以外にも色んな食べ物に含まれているため、普段の食事で必要な分は摂取できるといわれています。
しかし夏場など汗をよくかく季節にはカリウム不足する場合もあります。
そんな時には、夏野菜でもある「きゅうり」を食べることで補給するのもいいかもしれません。
きゅうり100gに含まれるカリウムは、200mgです。
2.マグネシウム
マグネシウムは、ミネラルの一種で体内の代謝を助け、また骨の弾性や密度の維持に関わりがあります。主な期待できる役割・働きは下記です。
- 骨を丈夫にする
- 補酵素として代謝をサポート
- 体温や血圧の調整
きゅうり100gに含まれるマグネシウムは、15mgです。
3.ビタミンK
ビタミンKは、脂溶性ビタミンの一種で、血液凝固のサポートや骨の形成に関わる働きがあります。主な期待できる役割・働きは下記です。
- 骨を丈夫にする
- 血液の凝固をサポート
きゅうり100gに含まれるビタミンKは、34μgです。
4.ビタミンC
ビタミンCは、水溶性ビタミンで水に溶けやすく、調理による加熱にも弱い栄養素です。コラーゲンを作るために必要であるほか、抗酸化作用があります。主な期待できる役割や働きは下記です。
- コラーゲンの生成
- 抗酸化作用
- 皮膚の健康サポート
きゅうりのビタミンC含有量は、トマトと同じくらいあります。
きゅうり100gに含まれるビタミンCは、14mgです。
5.食物繊維
食物繊維は、人間の消化酵素では消化されない成分の総称です。
きゅうりには「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」が入っていますが、多くは不溶性食物繊維です。
- 「不溶性植物繊維」は、腸を刺激し便通を促進
- 「水溶性食物繊維」は、糖質の吸収をゆるかにし、食後の血糖値上昇を抑える
きゅうり100gに含まれる食物繊維は、1.1gです。
きゅうりの栄養を効率よく摂る方法
きゅうりに含まれる栄養素には、水に溶けやすいもの(ビタミンC・カリウムなど)が多いのが特徴です。
そのため、水洗いは短時間にする方がいいでしょう。
また、きゅうりには「ホスホリパーゼ」という酵素が含まれており、ビタミンCと共に加熱に弱い成分を含むので、生で食べることをおすすめします。
調理する際には、オイルを含むドレッシングなどと組合わせることもおすすめです。
栄養成分である「βカロテン」は油と合わせることで吸収されやすくなります。
【必見】新鮮で美味しいきゅうりの選び方4つのポイント
一年中店頭でみかけるきゅうり。
せっかく購入するなら、より新鮮で美味しいものを選びたいですよね。
きゅうりの選び方を4つのポイントに分けてご紹介していきます。
旬の時期を知る
夏野菜の代表でもある「きゅうり」は、6~9月に旬を迎え栄養が豊富で美味しく食べられます。
太さがあり重量感がある
美味しいきゅうりの選ぶポイントとして「太さ」と「重量感」があります。
水分をしっかりと含んでいるものは、重量感があり、みずみずしく新鮮です。
また、先細りをしておらず、太さが均一のものを選びましょう。
多少曲がっていたりしても品質には問題ありません。
濃い緑色でハリとツヤがある
全体が濃い緑色で、色ムラのないきゅうりは新鮮です。
また、ハリとツヤのあるものを選ぶことをおすすめします。
その際、両端までハリがあるかチェックしてください。
鮮度が落ちると、先端が柔らかくなりハリがなくなります。
表面のイボが尖ったもの
きゅりの表面には複数のイボ(トゲ)がありますが、これもチェックポイントです。
(※もともとイボのない品種もあります)
イボが鋭く尖ったものを選びましょう。
水分が抜けて鮮度が落ちるとイボが目立たなくります。
きゅうりの保存方法(冷蔵・冷凍)
きゅうりは水分量が多いため鮮度が落ちやすい食材で、常温だと保存期間の目安は常温だと2日ほどです。
ここでは、きゅうりを長持ちさせる保存方法をパターン別にご紹介します。
冷蔵庫で保存
きゅうりの保存適温は、10~13℃です。
夏場など気温が高い季節は、冷蔵庫の野菜室で保存することがおすすめです。
保存のポイントは低温すぎないことと、水分や乾燥から守ることです。
- 水分を拭き取る
- キッチンペーパーで包む
- ポリ袋に入れるか、ラップに包む
- 野菜室に保存
保存期間の目安は1週間ほどです。
なお、ポリ袋に入れる場合は通気性を保つために完全に塞がず、袋の口を軽く結ぶ程度にして下さいね。
冷凍庫で保存
きゅうりをさらに長く保存したい場合は、冷凍保存もできます。
冷凍保存をする場合は、カットして保存することがポイントです。
料理をする時にカットする必要がないので便利です。
- スライスしたきゅうりを塩もみして、水気を取る
- 小分けにしてラップに包む
- 冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫に保存
保存期間の目安は1ヶ月ほどです。
冷凍したきゅうりを解凍する方法は、基本は自然解凍して水気を絞って使います。
まとめ
今回は、きゅうりの栄養素・効能、選び方、保存方法を紹介しました。
「きゅうりは栄養がない」と言われることもありますが、複数の栄養素が含まれる食材です。
一年中スーパーなどで見かけることも多いため手に入りやすく、使いやすいのは嬉しいですよね。
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生産者の方がこだわりをもって育てたきゅうりや、定期便のセット内容の一つに含まれている返礼品もあります。
是非一度チェックしてみて下さいね!