スーパーやコンビニなど比較的手に入りやすく、一年中食べられるバナナ。
子供から大人まで幅広い世代に馴染みがあり、甘くておいしい果物の1つです。
また、たくさんの栄養素が含まれていることから好んで食べる方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなバナナの気になる「栄養素と効能」、「美味しいバナナの選び方」、美味しく食べるための「バナナの保存方法のコツ」をご紹介していきます。
バナナに含まれる主な栄養素と効能7つ
バナナは、腸内環境を整えたり、生活習慣病の予防が期待できるたくさんの栄養素が含まれています。 主なバナナ(生)の栄養素は下記です。
No | 栄養成分 | 可食部100gあたり |
1 | 食物繊維 | 1.1g |
2 | カリウム | 360mg |
3 | マグネシウム | 32mg |
4 | βカロテン当量 | 56μg |
5 | ビタミンB群(B1/B2/B6) | 0.05mg/0.04mg/0.38mg |
6 | ビタミンC | 16mg |
7 | トリプトファン(アミノ酸) | 10mg |
それでは、各栄養素を具体的に見ていきましょう。
1.食物繊維
食物繊維は、人間の消化酵素では消化されない成分の総称です。バナナには、「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」が入っています。
- 「不溶性植物繊維」は、腸を刺激し便通を促進
- 「水溶性食物繊維」は、糖質の吸収をゆるかにし、食後の血糖値上昇を抑える
バナナ(生)100gに含まれる食物繊維は、1.1mgです。
2.カリウム
カリウムは、体内にある余分なナトリウム(塩分)を排出する作用があり、主に下記の役割・働きが期待できます。
- むくみの改善
- 高血圧の予防
- 筋肉を正常に保つ
バナナ(生)100gに含まれるカリウムは、360mgです。
3.マグネシウム
マグネシウムは、ミネラルの一種で体内の代謝を助け、また骨の弾性や密度の維持に関わりがあります。主な期待できる役割・働きは下記です。
- 骨を丈夫にする
- 補酵素として代謝をサポート
- 体温や血圧の調整
バナナ(生)100gに含まれるマグネシウムは32mgです。
4.βカロテン
βカロテンは、体内でビタミンAに変換されて作用します(すべてがビタミンAに変換されるわけではありませ)。皮膚や粘膜の健康を維持したり、アンチエイジングにも関わりがあると言われています。主な期待できる役割・働きは下記です。
- 皮膚や粘膜の健康維持
- 視力の維持
- 抗酸化作用
バナナ(生)100gに含まれるβカロテンは56μgです。
5.ビタミンB群(B1/B2/B6)
ビタミンB群は水溶性ビタミン(8種類)の総称で、体内でエネルギー生成をするのに欠かすことのできない栄養素です。脂質や糖質などの代謝をサポートします。バナナに含まれるビタミン群の主な栄養素と期待できる役割・働きは下記です。
- ビタミンB1…糖質の分解を助ける
- ビタミンB2…脂質の代謝を促す
- ビタミンB6…たんぱく質の代謝を促す
ほかにも、肌や髪の毛などの健康を維持、成長を促してくれる働きもあります。
ビタミンB群は、水溶性ビタミンのため体内には蓄積されません。
そのため毎日の食事で一定量を摂取する必要があります。
バナナ(生)100gに含まれるビタミンB1・B2・B6は、それぞれ「0.05mg・0.04mg・0.38mg」です。
6.ビタミンC
ビタミンCは、水溶性ビタミンで水に溶けやすく、調理による加熱にも弱い栄養素です。
主な期待できる役割や働きは下記です。
- コラーゲンの生成
- 抗酸化作用
- 皮膚の健康サポート
ビタミンCは多くの動物は体内で生成できますが、人はできないため摂取する必要があります。
バナナ(生)100gに含まれるビタミンCは16mgです。
7.トリプトファン(アミノ酸)
トリプトファンは必須アミノ酸の一種で、健康維持に必要な栄養素です。
「幸せホルモン」といわれているセロトニンを作り出し、心身安定をサポートしてくれます。
トリプトファンは体内で生成されず、摂取する必要があります。
バナナ(生)100gに含まれるトリプトファンは10mgです。
【必見】美味しいバナナの選び方・食べ時 3つのポイント
普段の食生活にも取り入れたい、栄養豊富な果物「バナナ」。
せっかくなら美味しいバナナを選んで食べたいですよね!
ここでバナナの選び方を紹介していきます。
ポイント1:大きく、角に丸みがあるものを選ぶ
バナナを選ぶ際にまずチェックするのが大きさと角に丸みを帯びているか。
一般的に大きい果物は大味と言われることも多いですが、バナナは大きいほうが美味しく食べられます。
理由としては、大きいバナナはしっかりと太陽を浴びて育ったためです。
また角に丸みのあるものを選びましょう!
ポイント2:房の付け根・茎がしっかりしているか
スーパーなどでみかけるバナナは、数本が房になって売られているものが多いですよね。
その際にチェックして欲しいポイントが房の付け根と茎の部分!
付け根部分がしっかりとしており、茎が太くて短いものを選ぶことをおすすめします。
ポイント3:【食べ時】シュガースポット(黒い斑点)があるか
表面に黒い斑点のあるバナナを見たこともあるかと思います。
これは傷んでいるわけではありません。
この黒い斑点は「シュガースポット」と呼ばれ、完熟したバナナの目安になります。
そばかすのようにシュガースポットが現れると、甘みが増しているサインです。
ポリフェノールの含有量もだんだんと増している状態です。
とにかく甘いバナナを好まれる方は、全体にシュガースポットが出てから食べると美味しいですよ!
バナナの保存方法
バナナは、入手したタイミングや保存方法によっては日持ちせず、食べるタイミングを逃してしまうこともあります。また環境(温度や湿度など)によっても保存期間が異なります。
ここでは、常温・冷蔵・冷凍に分けて保存方法をご紹介していきます。
常温で保存する場合
もともとバナナは熱帯エリアで栽培される果物であるため寒さに強くありません。
そのためバナナは常温で保存することが基本です。
押さえておきたいポイントは以下3つ。
- 14~20℃が適した温度
- 直射日光にあたらず、風通しのいい場所
- バナナスタンドに吊るす(バナナスタンドがない場合は、カーブしている部分を上にしておく)
夏になると、室温も高くなり追熟が早く進むことも多いです。
追熟して好みの状態に熟れたら、冷蔵保存するといいですよ。
冷蔵で保存する場合
好みの状態にまで追熟していたり、シュガースポットが出てきたバナナは冷蔵で保存することをおすすめします。
冷蔵で保存する場合のポイントは以下3つ。
- 房ごとではなく1本ずつばらす
- ラップまたはキッチンペーパー等で巻く(キッチンペーパーの場合は袋に入れます)
- 野菜室で保存する
冷蔵保存した場合、追熟がしにくくなるのでまだ熟れていないバナナを保存する際はご注意くださいね。
冷凍で保存する場合
冷凍保存をすると、さらに日持ちするバナナ。冷凍バナナとして少し異なる食感を楽しめたり、スムージーやお菓子作りにも役立ちます。
冷凍で保存する場合に押さえておきたいポイントは2つです。
- 皮をむく(皮をむかずに保存することもできますが、使う時に便利)
- 1本ずつラップをするか、1口サイズに輪切りにして重ならないように保存袋に入れる
完全に解凍すると食感が失われたりするため、半解凍くらいで食べると美味しいですよ。
まとめ
今回は、バナナの栄養素・効能、選び方、保存方法を紹介しました。
一年中スーパーなどで見かけることも多いため手に入りやすく、また栄養豊富なので魅力の詰まった果物です。
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