鮭といえば日本の朝ごはんの定番メニューという印象を持っている人が多いと思います。ただ、鮭の旬の時期や種類、特徴を詳しく知っている人は意外と少ないでしょう。
この記事では、鮭の美味しい旬の時期や特徴、種類を紹介していきます。
是非、鮭を選ぶときの参考にしてみて下さい。
鮭が美味しい旬の時期
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鮭にはたくさんの種類があり、国内で獲れるものは主に白鮭(しろざけ)と呼ばれるものになります。
白鮭の旬は、川で生まれた鮭が海に出て、産卵のために帰ってくる9〜11月頃です。この時期に水揚げされた白鮭が通称「秋鮭」や「秋味」と呼ばれています。
鮭の種類と特徴について
国内で獲れるほとんどの鮭が白鮭と呼ばれていますが、獲れる時期や地域で他の呼び名もあります。また、白鮭以外にも種類がたくさんあるので、主な鮭の種類についても紹介します。
白鮭の種類
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白鮭にも種類があり、それぞれに特徴があります。基本的に日本で出回っている鮭は「秋鮭」といいましたが、他にはどんな種類があるのでしょうか。また、その特徴を知ることで、鮭を美味しく食べるヒントになります。では見ていきましょう。
鮭児(けいじ)
鮭児は生まれて2〜3年の成熟しきっていない若い白鮭の事をいいます。
漁獲される鮭の1万匹のうち1〜2匹しか獲れない幻の鮭と呼ばれていて、魚体全体に脂がのっており、高級寿司のネタなどに使われることが多いです。
トロのような食感で最高級の味ですが、近年は偽物も出回っているようです。
時鮭(ときしらず)
時鮭は産卵前の5〜7月に獲れる白鮭の事を言います。秋以外に獲れることから、季節はずれの鮭という意味で「時鮭(ときしらず)」と呼ばれるようになりました。
時鮭は秋鮭に比べて獲れる数も少なく希少価値が高い種類です。産卵前で脂のノリも良く、焼いても刺身にしても美味しいのが特徴です。
目近(めぢか)
目近は産卵直前の海から川に戻る前に獲られる白鮭の事をいいます。眼が近くに寄っているという事から「目近(めぢか)」と呼ばれるようになりました。
目近は鮭児が知られるまで、国内最高級の鮭として知られていた程美味しい鮭になります。漁獲される鮭の千匹に1匹しか獲れない希少価値のある鮭です。
鮭児に比べると脂のノリは少し落ちますが、それでも秋鮭と比べて質が高いといえます。
白鮭以外の鮭の種類
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鮭の中でも白鮭以外ではどんな種類があるのでしょうか。ここでは、鮭の種類や特徴を紹介していきます。
紅鮭
紅鮭は日本で販売されるほとんどのものが、アメリカ、ロシア、カナダ産のものである。紅鮭の旬は6〜8月で、他の鮭と比べて身が赤いことから「紅鮭」と呼ばれています。
紅鮭は綺麗な環境でしか育つことができない為、養殖が難しく、市場に出回っているのは天然のものになります。脂のノリがいい割には、あっさりした味が特徴です。
銀鮭
銀鮭は市場で出回っているほとんどのものが養殖ものです。養殖の主な産地は国内では宮城県で、国外だとチリになります。
天然ものはロシア産が多いですが、近年では国内に流通しているほとんどの銀鮭が、養殖ものにになります。
身がふっくらして脂肪分が多いのが特徴です。銀鮭の旬は8〜10月ですが、養殖ものが出回っているので、年中通して店頭に並んでいます。
キングサーモン
キングサーモンは日本国内では滅多に獲れず希少価値が高く、出回っているほとんどがカナダやロシア産になります。キングサーモンの旬の時期は4〜6月の春から夏にかけて漁獲されます。
キングサーモンの味は、脂のノリ、舌触りが良く、口の中でトロけるような食感が特徴です。
トラウトサーモン
トラウトサーモンは実はニジマスの一種で、ニジマスを品種改良した魚のことです。鮭に似た味なので「トラウトサーモン」と呼ばれるようになりました。
トラウトサーモンの旬の時期は6〜8月で、チリやノルウェーで養殖されています。白鮭に比べると小ぶりですが、脂のノリがよく、濃い味が特徴です。
鮭とサーモンの違い
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鮭とサーモンの違いがよく分からないという人も多いと思います。正解はどちらも一緒です。鮭を英語にするとサーモンです。では何故この2通りの呼び方で呼ばれているのでしょう。
日本では生食用の鮭をサーモンと呼んでいます。(鮭児、時鮭、目近は除く)
サーモンは養殖なのでアニサキス(寄生虫)の心配がなく生食できるのです。逆に生殖できない、天然のものを鮭と呼び、火を通したり加熱したりして食べるのが一般的です。
- 鮭・・・・・・加熱して食べる
- サーモン・・・生食できる
鮭の名産地と旬の時期
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日本の鮭の名産地といえば、国内漁獲量がトップの北海道です。次いで漁獲量の多い順に、青森県、岩手県になります。
- 北海道の旬の時期・・・9〜10月
- 青森県の旬の時期・・・10〜11月
- 岩手県の旬の時期・・・9〜翌年1月
鮭の栄養成分と効果
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鮭は美味しいだけでなく、栄養成分も多く含まれています。ここでは鮭に含まれる主な栄養成分とその効果を紹介します。
- アスタキサンチン・・・・・・・・老化防止、疲労回復
- DHA(ドコサヘキサエン酸)・・・脳や神経系の機能を正常に保つ
- EPA(エイコサペンタエン酸・・・血中脂肪のバランスを正常に保つ
- ビタミンB群・・・・・・・・・・皮膚や粘膜の健康維持を助ける、糖質の分解を助ける
- ビタミンA・・・・・・・・・・・目や皮膚粘膜を健康に保つ
- ビタミンC・・・・・・・・・・・病気に対する抵抗力を強める
- ビタミンD・・・・・・・・・・・免疫力アップ、骨の健康を保つ
- ビタミンE・・・・・・・・・・・加齢によって発症しやすい疾患の予防
美味しい鮭の見分け方4つのポイント
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鮭をどうせ食べるなら、美味しい鮭を選びたいですよね。ここでは、美味しい鮭の見分け方を紹介していきます。
- 皮が銀色で綺麗なもの
- 身の色が鮮やかなオレンジ色のもの
- 身がしまっているもの
- ドリップという赤い血のような汁が出ていないもの
皮は銀色に光っていて、身の色は鮮やかなオレンジ色のものは鮮度が高いです。逆に身の色が鮮やかでなくくすんでいるものは鮮度が低いので避けたほうがいいでしょう。
どの魚でもいえますが、身がしまっていないものは、鮮度が低くブヨブヨした食感になるので、こちらも避けましょう。
また、ドリップという赤い汁のようなものが出ているの見かけることもあると思います。ドリップとは主に水分やタンパク質、旨み成分が含まれている、赤い血のような汁のことです。
ドリップが出ているものは、旨み成分や水分が抜けて鮮度が落ちている証拠なので、こちらも避けましょう。
鮭を美味しく食べるためのの保存方法
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鮭を調理して使わなかった分は、次に美味しく食べるために、きっちり保存しておく必要があります。鮭はそのままにしておくと、どんどん鮮度が落ちていくので、冷蔵保存もしくは冷凍保存しましょう。
鮭の冷蔵保存
冷蔵保存の場合は、キッチンペーパーで水分を拭き取って、一切れずつにラップで包みます。ラップに包装したら、保存袋に入れて空気を抜いて冷蔵します。保存期間はだいたい2〜3日です。
鮭の冷凍保存
冷凍保存も冷蔵と同様にキッチンペーパーで水分を拭き取ります。一切れずつラップで包んで冷凍用の保存袋に入れて保存します。
鮭の美味しい食べ方・レシピ
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鮭が手に入ったら美味しく食べたいですよね。ここでは鮭の美味しい食べ方を紹介します。
鮭のムニエルバター醤油風味
鮭の水分をしっかり拭き取り、両面に薄力粉をまぶします。
オリーブオイルをフライパンに引いて中火で熱して鮭を焼きます。中まで火が通ったら鮭は取り出し、バターと醤油をそのフライパンで熱してソースの出来上がり。あとはソースを鮭にかけるだけ。
鮭のバターホイル焼き
鮭としめじをアルミホイルに乗せ、塩と酒、バターを適量入れて包みます。フライパンの底から1cmほど水を注いで、準備したアルミホイルを入れて、中火で熱し、蓋をして15分ほど蒸します。火が通ったら醤油をかけて完成です。
鮭のみりん焼き
鮭に酒を少々かけ、塩を降って10分ほどおきます。水気を拭き取り、フライパンにサラダ油を熱し鮭を両面焼きます。焼き色がついたらみりん醤油を加えてタレが少なくなるまで煮詰めたら完成です。
まとめ
こちらの記事では、鮭の美味しい旬の時期や特徴、種類を紹介しました。鮭には種類があり、それぞれ旬に時期が違うことがわかりましたね。
是非、鮭を選ぶときの参考にしてみて下さい。