桃って甘くてジューシーで、本当においしいですよね。高級な品種も多く、贈答品などでも喜ばれます。
では、本当においしい桃の品種は何なんでしょうか?実は桃の種類は非常に多く、品種は100種類以上あるんです。
このページでは、桃の品種の選び方や分類、主な品種の特徴、旬の時期などを紹介していきます。
おいしい桃の品種はどう選べばいい?
甘くて柔らかくておいしい桃といえば、どんな品種があるのでしょうか?
実は、おいしい桃を食べたいのであれば、お店にお任せするのがオススメです。
桃は品種によって旬の時期が異なります。つまり、購入する時期によっておいしい桃の種類も変わるということです。
桃の品種に詳しい人であれば、自分の好みに合わせた桃が選べるかもしれませんが、詳しくない人が選ぶのは至難の技。
それなら、プロにお任せしたほうがおいしい桃を購入できる確率が高くなりますよ。
お取り寄せやふるさと納税でも、品種をおまかせで購入できる場合は多いので、ぜひ活用してみてください。
桃にはどんな品種がある?
ここからは桃の品種について紹介します。
まずわたしたちが普段食べている桃には、「水蜜(すいみつ)種」「ネクタリン・椿桃」「蟠桃(ばんとう)」といった分類があります。
- 水蜜(すいみつ)種:白桃、白鳳、黄桃などよく出回っている品種
- ネクタリン・椿桃:ネクタリンが有名
- 蟠桃(ばんとう):中国原産でつぶれたような形が特徴
日本で一般的に出回っていてよく食べられるのは、水蜜種です。
桃といえば、果肉が白い白桃と、果肉が黄色の黄桃に分けられますが、厳密には、白い桃には白桃と白鳳の2種類があります。
日本では白鳳系の桃が最も多く栽培されています。
ネクタリンはこのように、つるっとした見た目です。
蟠桃(ばんとう)は形がユニークですね。
桃の種類(品種)34種類の特徴を紹介
ここからは日本で栽培されている食用の桃の品種についてそれぞれの特徴を紹介していきます。
白鳳(はくほう)
白鳳は広く栽培されている定番品種で、ジューシーな果汁が特徴です。見た目も美しく、繊維が少ないです。
日川白鳳(ひかわはくほう)
白鳳の一種で、旬の時期が早めの早生品種となります。綺麗なピンク色で果汁がジューシーです。
八幡白鳳(やはたはくほう)
白鳳の一種でやさしい香りと味わいが魅力です。上品さのある桃です。
清水白桃(しみずはくほう)
皮まで白い、美しい見た目の桃です。果肉はやわらかく、上品な甘さが特徴です。
川中島白桃(かわなかじまはくとう)
果肉が固めの、しっかりとした食べ応えが特徴の桃です。サイズも大きいです。
つきあかり
黄桃の一種で2010年に登録されたばかりの品種です。芳醇な香りが楽しめます。
黄金桃
黄桃の一種で強い甘みが特徴です。旬の時期が短いため限られた時間にしか食べることができません。
あかつき
白桃と白鳳の交配種です。甘みが強くしっかりとした歯ごたえがあります。
なつっこ
川中島白桃とあかつきを掛け合わせた品種です。甘みが強く、果実が大きいのも特徴です。
なつおとめ
あかつきとよしひめを掛け合わせた品種です。見た目が美しくサイズも大きいです。
まどか
中晩生種で、果実は大玉。しっかりとした果肉で日持ちがよく、強い甘みが特徴です。
いけだ
栽培が難しく希少な品種です。酸味が少なく糖度が高い桃です。
きらら姫
ジューシーな果汁、優しい甘みが特徴の、やや小ぶりな桃です。果肉はほとんど着色のない乳白色です。
紅博桃(べにはくとう)
あかつきの枝変わりとして育成された品種。あかつきより収穫時期が少し遅く、爽やかな酸味と甘みが特徴です。
陽夏妃(ようかひ)
2009年に品種登録された、甘みが強い桃です。サイズが大きく食べ応えのある品種です。
ゆうぞら
晩生種として定番の品種です。果肉はかためで日持ちが良いのが特徴です。
あぶくま
晩生種の一種です。緻密な肉質で酸味が少なく、甘みが強い桃です。
伊達白桃
白鳳の一種で、果肉はしっかりしています。極晩生種で、9月中旬から下旬にかけて出回ります。
ふくよか美人
ゆうぞらから育成され2004年に品種登録された晩生種です。糖度が高く、果汁もたっぷり含まれています。
西王母(せいおうぼ)
川中島白桃にゆうぞらを交配して生まれた極晩生種です。サイズが大きく柔らかくて甘いのが特徴です。
美月(みづき)
ゆうぞらの苗木から発見された晩生種で、ゆうぞらよりも収穫時期が遅く、サイズも大きいのが特徴です。
かぐや
極晩生種で、2013年に品種登録されました。やや大きめのサイズ感で果肉は硬め。ジューシーで甘みが強い桃です。
青空むすめ
川中島白桃とゆうぞらを掛け合わせて育成された、山形県オリジナルの品種です。晩生種で果肉はやや硬め、糖度は高いです。
たまき
早生品種でサイズはやや小ぶりです。ジューシーで、柔らかい果肉が特徴です。
浅間白桃
緻密な肉質で果汁はたっぷり、香りの良い、甘い品種です。皮はきれいなピンク色で、見た目が良いのも魅力です。
幸茜(さちあかね)
2002年に品種登録された晩生種です。優しい甘い香りで、果汁もたっぷりジューシー、甘みが強いです。
さくら
まだ新しい品種で、川中島白桃と千曲を交配して育成されました。サイズは大きめで、しっかりとした歯ごたえのある桃です。
はなよめ
出回る時期が早い極早生品種です。サイズは小ぶりで甘みが強いのが特徴です。
加納岩白桃
早生品種です。ジューシーな果汁と強い甘み。繊維が少なく、とろけるような食感が特徴です。
おかやま夢白桃
岡山県のオリジナル品種です。サイズが大きく、見た目は美しい乳白色で上品です。
白麗
よく日持ちするのが特徴の桃で、糖度が高く、ジューシーな味わいがあります。
瀬戸内白桃
主に岡山県で栽培されている希少な品種です。
白皇(はくおう)
見た目が美しい白色で、甘みが強い、比較的新しい品種です。
恵白(めぐみはく)
千曲白鳳と川中島白桃を掛け合わせて生まれた品種。サイズがかなり大きく、日持ちが良い桃です。
桃の旬の時期は?
桃の旬の時期は品種によって大きく異なります。
品種によって旬の時期はそれぞれですが、時期ごとにさまざまな桃が出回っているので、桃を楽しめる期間としては夏から秋にかけて何か月もあります。
このページで紹介した桃の品種について出回る時期を以下にまとめました。
ただし栽培地域によっても異なりますので、あくまでも目安にしてください。
- 白鳳(はくほう):7月中旬~7月下旬
- 日川白鳳(ひかわはくほう):6月下旬〜7月下旬
- 八幡白鳳(やわたはくほう):6月下旬~7月中旬
- 清水白桃(しみずはくとう):7月下旬~7月末
- 川中島白桃(かわなかじまはくとう):8月上旬
- つきあかり:7月下旬~8月上旬
- 黄金桃:8月下旬
- あかつき:8月上旬~中旬
- なつっこ:8月中旬
- なつおとめ:7月下旬~8月中旬
- まどか:8月下旬
- いけだ:8月上旬~中旬
- きらら姫:7月下旬~9月上旬
- 紅博桃(べにはくとう):8月中旬
- 陽夏妃(ようかひ):8月上旬~下旬
- ゆうぞら:8月中旬~9月上旬
- あぶくま:9月中旬~下旬
- 伊達白桃(だてはくとう):9月中旬~下旬
- ふくよか美人:9月上旬~中旬
- 西王母(せいおうぼ):9月上旬
- 美月(みづき):8月下旬~9月中旬
- かぐや:9月中旬
- 青空むすめ:9月下旬
- たまき:7月下旬~8月下旬
- 浅間白桃(あさまはくとう):7月中旬~7月末
- 幸茜(さちあかね):8月中旬
- さくら:8月下旬~9月下旬
- はなよめ:6月中旬~下旬
- 加納岩白桃(かのういわはくとう):7月上旬~下旬
- おかやま夢白桃:7月下旬~8月上旬
- 白麗(はくれい):8月上旬
- 瀬戸内白桃(せとうちはくとう):8月下旬~9月下旬
- 白皇(はくおう):8月下旬~9月上旬
- 恵白(めぐみはく):8月中旬~9月中旬
時期によってその時最も美味しいものを選びたいものですね。
まとめ
桃の品種は100種類以上ありますが、それぞれ味やサイズ食感など特徴があります。
希少で高級な桃もあれば、比較的お手頃で手に入りやすいものまで様々な種類が楽しめるのが魅力ですよね。
いろんなものを食べ比べてみて、ぜひ自分の好みの桃を見つけてみてください。