住民税の控除も受けられる上に返礼品ももらえてお得なふるさと納税。
一般的に、自分が住む自治体以外の地域に寄付するイメージの強いふるさと納税ですが、「自分の自治体にふるさと納税できるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
結論から述べると、自分の自治体にふるさと納税をすることは可能です。
ただ他の自治体とは違い、自分の自治体にふるさと納税することはデメリットがあるため、今回はその辺りについて詳しく解説しています。
メリットやデメリットの理由や、なるべく損にならない方法なども紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
それではさっそく見ていきましょう!
自分の自治体にふるさと納税をすることは可能
ふるさと納税の仕組み上、自分が住んでいる自治体に寄付することは可能です!
ふるさと納税といえば、「他の地域に寄付して、普段は手に入れられない返礼品をもらうもの」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし寄付先に制限や決まりなどはないため、自分の自治体にふるさと納税をすることもできます。
本来ふるさと納税とは、地域活性化の目的や、自分が「応援したい」と思う自治体を選んで納税できる仕組み。
そのため自分の自治体も、納税先の対象となります。
自分の自治体にふるさと納税をするデメリット
自分の自治体にふるさと納税をすることは可能ですが、一般的には損といわれています。
ここでは自分の自治体にふるさと納税を行うデメリットを2つご紹介していきます。
2.税控除の効果は期待できない
いずれもふるさと納税を行う意義に関わってくるポイントなので、しっかり理解しておきましょう。
1.返礼品はもらえない
地方税法によって、住民票を登録している自治体からはふるさと納税をしても返礼品を受け取れないことになっています。
ふるさと納税の大きなメリットは、「魅力的な返礼品を受け取れること」だと考える方も多いのではないでしょうか?
自分の自治体に寄付すると返礼品がもらえず、普通に納税するだけになるので、損に感じるかもしれません。
2.税控除の効果は期待できない
ふるさと納税とは本来、自分の自治体に支払う住民税を控除して、他の自治体に寄付する制度。
そのため自分の自治体にふるさと納税しても、支払う税額や自分の自治体の税収も変わりません。
その上、手続きや自己負担金2,000円は他の自治体と同様に必要になるため、手間だけかかるのに返礼品ももらえず損になるでしょう。
ふるさと納税を行った場合、翌年度の住民税から控除されます。
しかし「自分の自治体に寄付する」という行為では、納税額や自己負担額は変わらないので、あくまで税金を前払いしているイメージです。
自分の自治体にふるさと納税をするメリットはある?
「自分の自治体に寄付することは損になる」と聞くと、「メリットはゼロなのか?」気になる方もいるかもしれません。
しかしもちろん、自分の自治体にふるさと納税をするメリットもあります。
自分が住んでいる自治体に寄付することで、「地元貢献になる」ことが一番のメリットだといえるでしょう。
元々ふるさと納税とは、自分が「応援したい」と思う自治体を選んで寄付することが可能な制度。
自身が寄付したことによる税収が、地域活性化や子育て支援などの応援したい施策に活用されるチャンスになることも。
しかし中には、寄付者本人が使用用途を選択できるような仕組みを導入している自治体もあります。
もし自身が納得できる施策を行う自治体に寄付したい場合は、そのような取り組みをしている自治体を調べて寄付するという手もあるでしょう。
それに加えて、ふるさと納税によって度々「税収が減る」ことが問題視されている地域もあります。
好きな自治体を選んで寄付できるため、税収に偏りが出ることがあるのです。
その点、自分の自治体に寄付すれば、自分の自治体の税収が減るのを防ぐことにつながるため、地域貢献になるといえます。
自分が住む都道府県内の「別の市町村」に寄付をすれば返礼品は受け取れる
自分が住む都道府県内の別の市町村に寄付をすると、返礼品ももらえて税金も控除の対象にもなります。
たとえば居住地が京都府京都市の場合、以下のようになります。
・京都府宇治市に寄付…返礼品がもらえる
「自分の自治体に寄付したいけど返礼品も受け取りたい」と思う方は、自分が住む市町村以外のところに寄付をするのがおすすめです。
自分の自治体にふるさと納税をする方法
「自分の自治体に寄付すると返礼品はもらえない」といったデメリットを理解した上で、自分の自治体にふるさと納税をしたい方向けに、ふるさと納税のやり方を解説します。
基本的に、やり方は自分の自治体であっても他の自治体に寄付する時と同じです。
②自分の寄付限度額を調べる
③寄付先や返礼品を選んで寄付する
④返礼品と寄付金受領証明書が届く
⑤控除の手続きをする
ポータルサイトについては、ネットショップ感覚で利用できる「マイナビふるさと納税」がおすすめです。
「自治体別」「返礼品のジャンル別」「寄付金額別」など様々な条件から絞り込むことが可能。
全国にたくさんある返礼品の中から、効率的にお気に入りを探せます。
また、控除の手続きをするには「ワンストップ特例制度」「確定申告」のどちらかを行う必要があります。
それぞれには利用の条件があるため、自身に該当する方を利用することになります。
・確定申告や住民税申告をしない給与所得者
・年間の寄付先が5自治体以内であること
・年間の寄付先が6自治体以上ある
・給料が2,000万円を超える
・医療費控除をする
・住宅ローン控除の初年度である
ちなみに住宅ローン控除を受けている方も、ふるさと納税と併用することが可能です。
その理由は、ふるさと納税と住宅ローン控除では控除される税金の種類が異なるから。
・住宅ローン控除:所得税から控除
そのため、住宅ローン控除を受けている方も心配せずふるさと納税を活用しましょう!
住宅ローン控除との併用については、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

ふるさと納税の詳しいやり方については、以下の記事で解説しています。
自分の自治体に寄付する時も同じ要領なので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

おすすめの返礼品を紹介
最後に、ふるさと納税でおすすめの返礼品を3つ紹介します。
1.新潟県魚沼市 令和5年産 ブランド米 魚沼産コシヒカリ 無洗米 10kg
2.佐賀県吉野ヶ里町 佐賀牛入り 黒毛和牛 ハンバーグ 12個
3.沖縄県読谷村 圧巻!ジンベエザメ体験ダイビング
地域の美味しい特産品と、体験アクティビティをピックアップしました。
食べて楽しんでも良し、体験を楽しんでも良し。
ふるさと納税の返礼品を有効活用して、ぜひ日常を充実させてください!
1.新潟県魚沼市 令和5年産 ブランド米 魚沼産コシヒカリ 無洗米 10kg
全国的に有名な、新潟県魚沼産のコシヒカリ。
魚沼市は寒暖差の激しい地域で知られているため、お米が美味しく育つ地域です。
個人で苗の飼育から田植え、稲刈りを行っており、一つずつ丁寧に作られています。
このコシヒカリを食べたパン派の人が「お米ばかり食べるようになった」という声もあるほどで、その美味しさが本物であることがうかがえます。
こちらの魚沼産コシヒカリ100%は農家直送でお届けするため、ぜひこの機会に上質なお米を美味しく召し上がってください。
発送の直前に精米されるため、味や風味が良い状態で届くのも魅力の一つです。
また、こちらのコシヒカリは研ぎ洗い不要な「無洗米」でのお届けとなります。
すぐに炊飯器にセットできる便利さもありがたいですね。
しかしまれに米ぬかが残っている場合もあるため、販売店は軽く1回お米を研ぐことを推奨しています。

2.佐賀県吉野ヶ里町 佐賀牛入り 黒毛和牛 ハンバーグ 12個
食べる分を解凍して焼くだけで、簡単に美味しい佐賀牛入りのハンバーグが食べられます。
しかも合い挽き肉は黒毛和牛を使用しているため、凝縮されたうまみを堪能できます。
一つずつ小分け包装されているので、好きなタイミングで必要な個数だけ食べられるのも便利なポイント。
全部で12個セット、総量は1,800gというボリュームたっぷりの大容量です。
美味しいハンバーグをお腹いっぱい食べられるので、育ち盛りのお子様がいる家庭にもおすすめ!
こんなにジューシーで美味しいのに、「無添加」で健康的なのも魅力の一つ。
冷凍して保存できるので、普段のおかずの一品にいかがでしょうか?

3.沖縄県読谷村 圧巻!ジンベエザメ体験ダイビング
こちらは体験系の返礼品です。
沖縄県中部、西海岸に位置する読谷村で、ジンベエザメを間近に見られる体験ダイビングができます。
水族館でも人気のジンベエザメを、約50cmの距離で観察することが可能。
事前にしっかりと説明があるので、初めてでも安心して楽しめます。
読谷村は人口4万人が住んでおり、「日本一人口が多い村」として知られています。
自然世界遺産にも登録された「座喜味城跡」をはじめ、「ヤチムンの里」などが人気の観光スポットです。
普段はなかなか体験できないアクティビティを楽しめるのも、ふるさと納税ならではの魅力。
ジンベエザメ体験ダイビングを楽しみつつ、周辺観光をしてみてもリフレッシュできそうです。

まとめ
今回は、自分の自治体にふるさと納税をする場合のメリットやデメリット、やり方について詳しく解説しました。
自分の自治体にふるさと納税をすることは可能ですが、「返礼品がもらえないため損になる」ことが一番のデメリットといえます。
ただし、自分が住む都道府県内の別の市町村であれば、返礼品はもらえます。
そのため「地元貢献したい」などの思いがあるのなら、自分が住む市町村以外の自治体にふるさと納税するのがおすすめです。
基本的に、自分の自治体にふるさと納税することは損ですが、返礼品の有無などにかかわらず「応援したい」という純粋な気持ちで寄付をするのは素敵なことです。
自身にとって納得のいく、ふるさと納税をしてください!