はちみつが賞味期限切れになったらどうなるのか気になりますよね。
実は、はちみつは腐ることがなく、本来は賞味期限も無い食品です。
法律上、食品には賞味期限の表示が義務付けられているので記載されているだけで、実際には賞味期限は特にありません。
このページでは、はちみつの賞味期限について詳しく紹介していきます。
未開封の場合、開封後の注意点など気になるポイントを紹介するので参考にしてくださいね。
はちみつは腐らない!表示ラベルで確認すべきところは?
はちみつに賞味期限はなく腐ることもありません。
しかし、それは純度100%のはちみつに限った話です。
はちみつの中には、ほかのものが添加されているものがあります。
「ぶどう糖果糖液糖」「水飴」「クエン酸」「増粘剤」「香料」などの添加物です。
お手持ちのはちみつに添加物が入っているか確認するには、商品の表示ラベルを見てください。
原材料名のところに、はちみつ以外のものが記載されていれば、添加物が入っているということがわかります。
また、名称も「はちみつ加工品」「はちみつ加工食品」などと記載されていますよ。純度100%のはちみつだと、名称も「はちみつ」や「国産はちみつ」などと記載されます。
未開封のはちみつの賞味期限切れは食べられる
未開封のまま賞味期限が切れてしまったはちみつも、食べることができます!
ただ、腐っているわけでなくても、味や香りが落ちていたり、結晶化していたり黒く変色していたりといった変化があるかもしれません。
食べることはできますが、風味が落ちていたり、結晶化して扱いづらくなっている場合は、無理に食べなくても良いかもしれませんね。
とはいえ捨ててしまうのはもったいないので、使えそうであれば砂糖代わりに料理に使うなどして消費するのもおすすめですよ。
開封後のはちみつも賞味期限は関係なし!
開封後のはちみつでも、基本的に腐ることはありません。
ただ、開封後のはちみつの場合は、腐ってしまう可能性もあるため注意が必要です。
見た目や香りに問題がなければ大丈夫ですが、水分やパンくずなどが入ってしまっているものは注意してください。
はちみつ以外のものが混入してしまっていると、そこに雑菌が繁殖している可能性があります。
その部分を取り除けば問題ないケースが多いですが、気になるようでしたら料理に使うなど、加熱して消費すると良いでしょう。
開封後のはちみつに白いつぶつぶ…これはカビ?
開封後のはちみつに、白いつぶつぶが現れることがあります。白カビ?と思ってしまいそうですが、これははちみつの結晶です。
温度が低いとはちみつが結晶化しやすくなるのですが、湯煎で温めると元に戻りますよ。
開封後のはちみつは適切に管理して保存しよう
はちみつは適切に管理すれば、長期間保存ができます。
ポイントは以下の点です。
- 指を直接入れない
- 毎回清潔なスプーンを使う
- 常温(冷暗所)で保存する
- 瓶のまま保存する
まず、指を直接入れたり、パンくずを落としてしまったり、といったことは防ぎましょう。
はちみつ以外のものが入るとそこに雑菌が繁殖することがあります。そのため、使用するスプーンも毎回清潔なものを使いましょう。
保管場所は、冷暗所がおすすめです。冷蔵庫や冷凍庫では結晶化しやすくなりますし、固くなって使い勝手も悪くなります。
逆に、コンロ付近など高温になりやすいところでもはちみつが変質しやすくなるため、常温での保管がおすすめですよ。
最後に、瓶に入ったはちみつは瓶のまま保存しましょう。
ガラス瓶はにおい移りを防いでくれる優秀な素材です。プラスチック容器だとにおい移りが起こりやすくなるためおすすめしません。
はちみつが腐らない理由
はちみつは腐らないと伝えてきましたが、はちみつが腐らない理由も紹介します。
はちみつが腐らない理由は以下の通りです。
- 糖度が高いため雑菌が繁殖しない
- 水分量が少ないため雑菌が繁殖しない
- はちみつに含まれる酵素で抗菌力が高い
- 酸性のため保存性が高い
添加物が入っている場合、添加物には上記のような機能が備わっていないため、腐敗する可能性が高くなってしまうわけですね。
さいごに:はちみつを扱う上での注意点
はちみつは、1歳未満のお子さんには食べさせないでください。はちみつ入りのお菓子にも注意してください。
はちみつにはボツリヌス菌という菌が含まれており、大人には影響はないものの、赤ちゃんには危険です。
乳児ボツリヌス症という病気を発症するおそれがあるため、くれぐれも、1歳未満のお子さんにははちみつを与えないでくださいね。
1歳以上になれば問題ありません。
はちみつは保存性が高く、花の種類や産地によってさまざまな味わいが楽しめる魅力的な食品です。おいしく楽しむために、正しい知識をもってはちみつを扱いましょう。