世界遺産に酒蔵を! 岐阜県白川村100年の悲願を叶える計画がふるさと納税寄附金の使い道として始動

返礼品の知識

霊峰白山の麓、岐阜県の北西部に位置する白川村(しらかわむら)は、急峻な山々に囲まれた自然豊かな村。

1995年に世界遺産に登録された白川郷合掌造り集落は、合掌造り家屋が大小併せて114棟保存され、近年は、世界中から人々が景色を見に訪れるようになりました。

何百年もの間、この美しい景観を守り続けられた裏には、この土地に息づいている「結(ゆい)」という助け合いの心があるそうです。合掌造り家屋の屋根の葺替作業など、「結」による住民の相互扶助により、美しい日本の風景を守っています。

そんな白川村では、ふるさと納税の寄附金を6つの使途に充てています。このたび、世界遺産白川郷の100年の悲願である「酒蔵建設プロジェクト」が始動!

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が注目する寄附金の使い道について紹介していきます。

今回は、「子どもたちの未来のための産業振興」という白川村のふるさと納税寄附金の使い道について詳しく調べてみました!

白川村のふるさと納税寄附金の使い道「『白川村の蔵』建設プロジェクト」について

  • 酒蔵イメージ図

・対象年度:令和6年度
・対象使途:子どもたちの未来のための産業振興
・対象事業:『白川村の蔵』建設プロジェクト
・その事業に費やした総費用:13.5億円(予定)※総事業費
・総費用のうち寄附金活用額:10億円(予定)

「『白川村の蔵』建設プロジェクト」は、白川村の隣にある飛騨市の「渡辺酒造店」とタッグを組み、2026年に新しい酒蔵の建設を目指す事業です。

世界遺産に認定されている合掌造り集落や雄大な自然が魅力の白川村ですが、ピーク時には1万人近くいた人口が、今は1,500人を下回っています。人口減少、少子高齢化が続いており、助け合いで繋いできた風景を将来に残していくことに、危機感を感じるようになったそうです。

本プロジェクトは、酒蔵づくりを通じて村の誇りとなるような地域おこしを、村の外からではなく村の中から実現するためのプロジェクトです。

白川村には、農業・畜産業などの一次産業こそありますが、それを製品化して販売までつなげる業種がほぼないそうです。一方で、観光が盛り上がるにつれて、観光客に満足してもらうためには、地域の外でつくられたものを販売せざるを得なかったのだそう。

そこで、村の数少ない一次産業である米づくりを起点に、製造(二次)、小売(三次)をつなぐ六次産業を確立し、産業を盛り上げることが村の長年の願いでした。

地元の米や水を活かして、村の人たちが誇りを持てるようなお酒を造る。そして、酒蔵を起点に地域の産業を盛り上げることで、人口が減り続けている現状を打開したいと考えているとのこと。

今は廃校になってしまった白川小学校の跡地を利活用し、地域に根差し、地域に溶け込む施設を建造し、懐かしの場所を本プロジェクトで再生。

また、酒蔵をつくることだけがゴールではなく、酒蔵ができることで、従来盛んであった米づくりがさらに盛り上がっていく仕掛けも。村内の田を酒米「山田錦」の作付けに転換したり、就農者・後継者の確保を図ったりすることで、田園の風景を未来に向けて守るのだそう。

「『白川村の蔵』建設プロジェクト」は、酒造りを行うだけではなく観光客に楽しんでもらえる要素も加え、村内の産業を軸にした新たな観光拠点として、滞在時間延長と観光消費額の向上、事業開始に伴う良質な新規雇用を創出し、Uターン、Iターンにも貢献することを目指す事業です。

自治体からのメッセージ

  • 「渡辺酒造店」社長と白川村長

素晴らしい景色があっても、働ける場や産業が少なく、若者が帰ってこない。こんな状況を打破するための「白川村の蔵」建設プロジェクトです。長年の悲願に向けて多くの方の支援の中で始動できたことが、とても感慨深く、嬉しく思っています。白川村の誇りが詰まった、本当にうまい酒を皆さんにお届けすることをお約束します。お一人お一人からの応援がなければ実現しない、小さな村の壮大なプロジェクトです。ぜひ、お力をお貸しください! 皆様からの温かい応援をお待ちしております。

 

白川村の返礼品について

「『白川村の蔵』建設プロジェクト」の建設発表に合わせて仕込んだ限定酒を紹介します。

白川村の蔵 2026 COMING SOON

・提供事業者:有限会社渡辺酒造店
・内容量:純米吟醸720ml1本、または純米大吟醸720ml1本、もしくは純米吟醸720ml1本と純米大吟醸720ml1本の2本セット
・寄附金額:1万円~

「白川村の蔵」建設発表に合わせて仕込んだ限定酒です。地域への還元が多い、返礼品の内容量はそのままで寄附金額が2倍になる「返礼品の半分は笑顔をお届け」コースも用意されています。


今回は岐阜県白川村のふるさと納税寄附金の使い道「子どもたちの未来のための産業振興」を紹介しました。100年の悲願である酒蔵の建造を目指す事業です。酒づくりだけでなく、新たな観光拠点づくり、新規雇用の創出など、村の未来を担う取組でしたね。興味をもった方は、ぜひ一度チェックしてみてください。


関連リンク

マイナビふるさと納税|岐阜県白川村

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